人気の銀行系カードローン!消費者金融カードローンと何が違う?
銀行系カードローンとは、銀行で販売されているカードローンという意味ではありません。
銀行が提供しているカードローンのことなので、銀行グループの傘下にある消費者金融カードローンも、ものによっては銀行系カードローンに含まれます。また、明確な定義を設けているわけでもありません。
そのため、銀行系カードローンではないものが、誤って銀行系カードローンと言われることもあるのです。記事内では、そんな誤った銀行系カードローンの知識を正すべく、今と昔で銀行系カードローンの何が変わったのか、こちらをピックアップしました。
なぜ分類されている?銀行系カードローンの特徴は?
- 銀行が提供しているカードローン
- 総量規制対象外のカードローン
そもそもカードローンは1種類のみではありません。銀行によっては、借り換えローン、おまとめローンもカードローンのカテゴリに含まれるため、数種類のカードローンをまとめて銀行系カードローンと言っているケースもあるのです。
そんな銀行系カードローンには大きな特徴もあり、原則として、総量規制対象外で利用できるようになっています。
今ではローンの融資額に制限が設けられており、この制限を総量規制と言います。
そのため総量規制対象外の場合は、融資額に目立った制限が設けられていないのです。
これは銀行系カードローンのみの特権なので、他のローンでは、総量規制対象外となりません。例えば、消費者金融カードローンは総量規制の対象となっているため、年収の3分の1以上を超えて融資を受けることが難しいのです。
銀行、消費者金融で融資限度額をチェックすると、以下のようになっているため、総量規制の有無をチェックすることは簡単に行えます。
- 銀行:300~1000万円
- 消費者金融:100~500万円
上記は、あくまでも平均を求めた場合の融資限度額です。銀行、消費者金融の中には100万円以上の融資に対応していない金融業者も存在します。
ローン審査が厳しくなった!総量規制でローンの何が変わった?
総量規制が施行されるようになってから、以下のことが目立つようになりました。
- カードローンの審査基準が追加された
- 銀行系カードローンの利用者が増えた
年収を前提としてカードローン審査を行わないといけないため、総量規制を意識した審査基準が目立つようになりました。
例えば、「年収が100万円以上の人」を対象として、カードローン審査を行う消費者金融カードローンが増えたのです。過去の消費者金融カードローンであれば、年齢、勤続年数のみでカードローン審査を受けられました。
つまり、年収の明確化によって審査そのものが厳しくなったのです。
また、銀行系カードローンは総量規制対象外であることも有名になったので、消費者金融カードローンを利用している人の多くは、銀行系カードローンに切り替える傾向が強まったのです。
過去の消費者金融カードローンの場合、アルバイト、パートであっても100万円以上の融資を受けることが可能でした。しかしこれは、明確な審査のマニュアルが無いために起きていたのです。
そのため、消費者金融カードローンを利用している人の多くは、借金苦に悩まされることも多くありました。
総量規制が施行されるようになってから、カードローンが利用しづらくなったという意見も増えていますが、同時に審査マニュアルの必要性、無駄な借り入れの危険性を知る人も増えていったのです。それに伴い、グレーゾーン金利の実態も明らかになっていきました。
金利が20%を超えるものはグレーゾーン金利に相当します。
総量規制が施行されるようになってから、グレーゾーン金利に対する制限も厳しくなり、グレーゾーン金利で営業を行っている場合、営業停止処分などの措置が組み込まれるようになりました。
そのため今では、金利が高いものでも18.0~20.0%のものが多くなったのです。
メリットが盛りだくさん!銀行系カードローンのメリット
- メガバンクを利用できる
- 提携先ATMをすべて利用できる
- 低金利で融資を受けられる
みずほ銀行のようなメガバンクというと、本来であれば、カードローン審査が厳しいものです。
ですが今では、メガバンクほど柔軟なカードローン審査を行うようになりました。これは保証会社が消費者金融、信販会社のため、そのノウハウを活かしてカードローン審査を受けられるからです。
保証会社については、カードローンの商品内容に記載されているので、チェックするのは難しくありません。
しかも銀行系カードローンは、大手スーパーのATM、コンビニATMと提携しているため、わざわざ銀行ATMを利用しないと、入出金できないわけではありません。補足となりますが、提携先ATMを利用する場合は100円以上の手数料がかかるので注意してください。
これは銀行系カードローンだけでなく、消費者金融カードローンの提携先ATMを利用する場合も同じです。
しかし銀行系カードローンは、金利が2.0~14.0%と低金利のため、提携先ATMの手数料を含めても、得をすることが多いのです。近年では、みずほ銀行のようなメガバンクを利用することがステータスになっているため、中高年の方だけでなく、若者もメガバンクを利用することが増えています。
デメリットもある!事前に知っておきたい銀行系のデメリット
銀行系カードローンであっても、以下のようなデメリットがあるので注意してください。
- 審査が甘いわけではない
- 本人確認、在籍確認が必須
カードローン審査というと、今では銀行、消費者金融で同等の審査を行っていると思われることが良くあります。
ですが、銀行系カードローンの審査は1~3日ほどかかるので、そもそもカードローン審査が甘いというものではありません。消費者金融カードローンの場合、当日、翌日でカードローン審査が終わり、時間にして60分以内でカードローン審査が終わる金融業者が増えてきました。
そのため、少しでも審査が柔軟なカードローンを探しているのであれば、消費者金融カードローンを選んだほうが良いでしょう。
消費者金融カードローンの場合、本人確認、在籍確認の相談が可能となっています。しかし銀行系カードローンでは、本人確認、在籍確認が必須となっているので、相談次第で時短につながる、もしくは無しにすることが可能というわけではありません。
また、以下の条件を多く満たす人ほど、銀行系カードローンの審査に通らない可能性が高いです。
- 同じ金融業者に対して何度も申し込みを行っている
- 借入件数が3件を超える
銀行系カードローンは、消費者金融カードローンと比べて審査が厳しいです。そのため、同じ金融業者に対して何度も申し込みを行っている人では、カードローン審査時の評価が下がってしまうので注意してください。
借入件数もチェックされますので、すでに3件以上で融資を受けている場合は、銀行系カードローンに申し込んでも、すぐに審査落ちの通知が送られてくるだけです。
審査通過率に影響している!銀行系カードローンは審査が厳しい?
銀行系カードローンは、特定の人物に対して厳しい審査を行っています。
具体的には、以下の条件を多く満たす人では、ほぼ100%カードローン審査に通らないでしょう。
- おまとめ申し込みサービスを利用している
- 過去に金融業者に対して迷惑をかけている
- 現在、借金返済で遅延している
- 重要な項目で嘘の申告をしている
- 無職、無収入の生活を送っている
おまとめ申し込みサービスというのは、インターネット上に存在するサービスの1種です。
複数の金融業者に対して、まとめてカードローン審査の申し込みを行えるサービスなのですが、これでは申し込みブラックになるので注意してください。
銀行系カードローンの多くは、月に1~3件程度の申し込みであれば、寛容な姿勢でカードローン審査を行ってくれます。
ですが、短期間にカードローン審査の申し込みが集中している、4件以上の申込件数となっている場合は、カードローン審査そのものを行ってくれないこともあるのです。
このような迷惑行為は、金融業者のほうで長期保存される情報となります。
例えば、1年間後に同じ金融業者に対して申し込みを行っても、申し込みブラックなので審査に通らないこともあるのです。これは借金返済にも言えることなのですが、借金返済の遅延は1ヶ月を超えると厳しいものになります。
銀行系カードローンは、過去に比べて審査が優しくなっているのですが、迷惑行為が目立つ人、信用を失っている人ではカードローン審査に通りません。
そのため、嘘の申告が目立つ人もカードローン審査に落ちますし、無職、無収入を偽っている場合でも審査に落ちるのです。現代のカードローン審査は、信用情報の照会ありで進行しますので、嘘の申告をしたとしても、すぐにバレると思ったほうが良いでしょう。
重要な項目についての補足となりますが、年収、勤務先、住所、借入状況などに嘘の申告があると、カードローン審査で落ちる可能性が高くなります。
大きな変更点もある!利用者が多い銀行系カードローンの利点
銀行系カードローンは、今では以下のような人でもカードローン審査を申し込めます。
- 専業主婦、老人、学生
- 借金返済のための借金
上記に該当する人物は、過去であれば100%カードローン審査に通ることがありませんでした。
しかし今では、「銀行は運営を行っている、カードローン審査は保証会社が行っている」ため、専業主婦などがカードローン審査を申し込んでも、審査に通る可能性があるのです。
なぜこのようなカードローン審査を行っているのかというと、専業主婦、老人、学生の場合は親権者、もしくは配偶者に収入がある場合は、カードローン審査を行うことが可能だからです。保証会社は消費者金融、信販会社のため、このような自由なカードローン審査が可能になりました。
ちなみに、借金返済が目的のカードローン審査も、今では珍しいものでは無くなっています。
過去に消費者金融カードローンを利用されていた人の多くは、金利が高いために借金返済が進まない・・・、このような苦労をされていることが多いからです。つまり今では、借金返済のための借金を用意することで、消費者金融カードローンから、銀行系カードローンに組み直しを図る人が出てきました。
過去に比べて今では、銀行、消費者金融ともに新規契約者を増やす努力をされているのです。
そのため銀行系カードローンでも、大きな変更点が見られる時代になりました。
信用情報が重要!?個人信用情報機関への照会は必ず発生する
CIC、JICCなどの個人信用情報機関に加盟しているのは、大手銀行のみではありません。
今では、ローン審査を行っている金融商品のほぼすべてが、個人信用情報機関に加盟しています。というのも、カードローン審査において以下のような利点があるので、個人信用情報機関に加盟する金融業者が増えているのです。
- 審査のシステム化が可能になる
- 情報をまとめて登録できる
- 情報のすべてを共有できる
審査のシステム化というのは、個人信用情報機関にアクセスすることで、カードローン審査にかかる時間を短縮できるという意味です。
過去であれば、銀行、消費者金融でカードローン審査のマニュアルを作成、そして、金融業者別で独自の審査を行っていました。ですがこの方法では、カードローン審査に通りづらくなる人、もしくは、問題の多い人物がカードローン審査に通ることもあったのです。
つまり審査のシステム化とは、安全なカードローン審査に欠かせないシステムの構築となります。
時代によってカードローン審査は変化していきますので、なるべく精度の高いカードローン審査を行うため、個人信用情報機関にアクセスできたほうが良いのです。今では、人の手でカードローン審査を1つずつ捌くような時代もありませんし、銀行、消費者金融のどちらでもシステム化を進めています。
しかも個人信用情報機関にアクセスできると、個人信用情報機関にカードローン審査の結果を登録することが可能なのです。この情報は、個人信用情報機関に加盟している金融業者で共有できるため、例えば、A銀行でカードローン審査に落ちた人は、B銀行でもカードローン審査に落ちることがあります。
落ちるだけの理由もハッキリしているため、無駄な時間を使わずにカードローン審査を進められるのです。
近年では、カードローン審査時にブラックリストを照会できることも重要視されています。
ローンの返済で問題を起こすと、金融事故歴ありとして記録されます。
そんな金融事故歴ありの人物がリスト化されているものを、ブラックリストと言うのです。
一度でもブラックリストに登録されると、1~5年はブラックリストから解除されません。今では個人信用情報機関を通じて情報が共有されているため、A銀行の審査で通らないため、B銀行の審査を利用するといった、不誠実な行動さえも見抜かれるようになっています。
また、借金を完済したという情報も共有されるようになっています。なので、良い行いが目立つ人であれば、個人信用情報機関に登録される情報についても、良い情報が目立つようになっていくのです。
銀行系カードローンは、特に信用情報を重んじています。そのため、カードローン審査は厳しいのですが、その代わり堅実なローンライフを送れるのです。