最低限知っておいたほうが良い!カードローン計算の基礎知識
カードローンの計算は、金融業者でなければ行えないものではありません。
カードローン審査を申し込むと、カードローンの金利をもとにして計算が行われます。ですが、1%ほど金利が違うだけで利息額が大きく変わることもあるので、なるべく個人でも計算しておいたほうが良いでしょう。
どうしてもカードローンの計算が面倒という方は、カードローン専用のシミュレーターを利用して計算すると良いです。
金利、利息の計算!知っておきたいカードローンの基礎知識
- 年、年率は同じもの
- 現在は実質年率が用いられている
- 金利は下限、上限の金利を意味している
上記を参考にして銀行カードローン、消費者金融カードローンの金利を確認してみましょう。すると、銀行カードローンでは2.0~14.5%と記載されているため、どちらを参考にして金利を確認すると良いのか・・・、こちらが不鮮明になってしまいます。
2.0は下限金利、14.5は上限金利を意味しているので、基本的に、下限、上限ともに低い金利のものを選び出して、カードローン審査の申し込みをするだけで問題ありません。
補足となりますが、大手の銀行、消費者金融の実質年率には大きな差がありません。
銀行の場合、「低金利カードローンを販売しています」など、低金利を謳っている金融商品を良く見かけますが、他の金融業者に比べて金利が低いため、低金利カードローンと言っているだけです。「最も低い金利設定を行っている」・・・わけではありませんので注意してください。
ローンで発生する利子と利息!小さな問題と侮らないほうが良い
カードローンだけでなく、ローンのすべてに利子、利息が付いてきます。
- 利子:ローンの利用で発生し、支払わないといけないもの
- 利息:ローンの利用で発生し、受け取る側に発生するもの
カードローンの申込者は、常に利子を計算した上でカードローンの契約、借金返済を進めないといけません。
利率というものも存在しますが、今ではあまり気にしないでも問題ないでしょう。というのも、利率がいくらで、利子、利息が発生するのかは、計算そのものが難しくないからです。
例えば、利率が20.0%の場合に10万円を借りている場合は、利子が発生するので、年間では10万円の20.0%に相当する2万円が、利子になるというだけなのです。
そのため1年間で返済を終える場合は、10万円と2万円を支払って借金返済を終えることで、カードローンの場合は完済済みという扱いになります。
保証料無料が多い!保証料無料の表示は安全な金融業者に多い?
- 手数料
- 印紙代
- 保証料
昔であれば、自動契約コーナーでカードローン審査を申し込んでいたため、オペレーター、カードローン申込者で手続きを進めないといけませんでした。そのため、手数料が発生しやすい状況ができてしまいます。
しかし今では、システムのみで自動化されている要素が多く、その影響でカードローン審査がスピーディーになりました。自宅からインターネットのみでカードローン審査に申し込む、このようなことも可能になっています。
そのため、保証料無料のようなサービスも提供できるようになったのです。
補足となりますが、保証料を100%の範囲で無料にしている・・・わけではありません。実質年率に保証料を含む形で、どうしても発生する保証料を無料にできているため、保証料無料のサービスを提供できるのです。
そのため、銀行のみでカードローンの商品内容を確認しても、上限金利が12.0~15.0%となっているのです。
金利と実質年率!なぜ実質年率の表示を行っている金融業者が多い?
カードローン選びの注意点として、実質年率を表記している金融業者を選ぶという注意点があります。
その理由ですが、カードローン選びで失敗しないために、以下のようなチェックをしておいたほうが良いからです。
- 表示義務の違反
- 手数料の違反
表示義務の違反とは、例えば、実質年率の部分が金利になっている場合、表示義務の違反を行っている金融業者になります。
実質年率には「手数料も含まれる」という約束があります。つまり、金利のみ表記している金融業者は、「他にも手数料を取る」前提で金融商品を販売しているため、安全に利用できる業者であるかの計算が難しいのです。
例えば、金利が1.0~10.0%という低金利カードローンを販売していても、手数料が1万円以上もかかり、定期的に更新手数料まで取られるという、他の金融業者では行っていない対応を取るケースがあります。
このような金融業者は違法であることを知って行っているため、その後手数料が返金される保証はありません。
つまり、安全に利用できるカードローンを探しているのであれば、表示義務の違反を行っていないかチェックしたほうが良いのです。
利息制限法で20%が限度!ローンの種類によっても変化なし
カードローンを利用する際の金利計算では、忘れてはいけないことがいくつかあります。
具体的には、以下のようなルールに則った運営を行っているかを確認してから、初めて申し込むようにしたほうが健全です。
- 利用制限法の有無
- 表示が必須となっている項目
利用制限法とは、カードローンで良く見ることができる実質年率の規制です。
例えば、実質年率が20.0%を超えているものは、利用制限法に従っていないので注意してください。このような金融業者は、俗にいう「ヤミ金業者」が該当します。
審査無し、100万円以上の融資が可能など、様々な勧誘によって貸付を行っている業者なのですが、そもそも業者として登録されていないため、正常なカードローンの運営を行っていません。カード発行、取引前の商品説明を欠いていることも多く、金利、実質年率についても嘘の情報を記載していることが多いのです。
例えば返済で遅延すると、他でもお金を借りるように命じてくる、その際には強硬な態度を取ることが多く、場合によっては家族、親族にまで影響を及ぼすことがあります。
ヤミ金業者は、基本的に表示が必須となっている項目には触れず、契約を急がせることが多いという特徴もあります。
具体例としては、以下のような表記が見られない金融業者の場合、ヤミ金業者の可能性を疑ったほうが良いでしょう。
- 営業開始の日付けが不鮮明
- 電話連絡先が携帯電話番号のみ
- 営業届の番号が見当たらない
ヤミ金業者の場合、インターネットの掲示板、もしくはSNSなどを通じて営業を行っていることが多いです。
大きな特徴として、一般的な銀行、消費者金融のようなサービスを行っていないため、金利計算シミュレーターのようなサービスを設けていません。公式ホームページがある場合も、作りが粗雑であったり、具体的な社会活動について触れていないことが多く、企業全体を理解することが難しいです。
主な計算方法!慣れてしまえば簡単に計算できるものが多い
金利計算をわかりやすくまとめると、以下の2種類の方法によって計算できます。
- 借入金額を年率で掛け算すると利子になる
- 借入金額、利子を足して返済総額を求める
10万円を借りている場合で年率が15.0%の場合、利子は1.5万円になります。後は1.5万円を借入金額に加えると11.5万円になり、こちらは返済総額となるのです。
スライドリボルビング方式のカードローンでは、個人で利子を計算することが難しいでしょう。
返済状況に応じて利子が減っていく仕組みを、スライドリボルビング方式と言います。
スライドリボルビング方式の場合、常に利子が減っていく仕組みになっているため、1円単位で利子が変動していきます。このような場合、個人で計算するよりも金利計算シミュレーターを用いると良いです。
こちらは銀行、消費者金融であれば利用可能なサービスで、計算シミュレーターに希望の借入額、そして実質年率を記入するだけで、月ごとの利子が計算されるようになっています。返済総額も一緒に計算することが可能なため、どの金融業者を利用したほうが、金利で得をするのかまとめて知ることが可能なのです。